エアコンのお掃除(お店の天井埋め込み型エアコン編)

天井埋め込み型エアコンを洗浄する際の手順と注意点

 

 

お掃除業界30年、“狙った汚れは逃さない”正真正銘『お掃除のプロ』、やまヒロです!

 

さて、プロの裏技大公開シリーズ第3弾は、「エアコンクリーニング」です。

 

別話で簡易的なエアコンのお掃除テクニックをご紹介しましたが、今回はプロの裏技をお見せします。

 

何故エアコンのお掃除は必要なの?

 

基本的にエアコンも機械ですから、あまり水洗いするのは好ましくありません。

 

ただ空気を循環させて、室内の温度を上げ下げする性質上、ホコリや湿気、油気などを吸い込みます。

 

室内の空気は湿気を含んでいるので、エアコンの内部にこびり付き、掃除機で吸い取るだけでは完全には綺麗になりません。

 

簡易的なクリーニングでもある程度は綺麗に出来ますが、エアコンの内部まで完璧にはお掃除出来ません。

 

そこでお掃除のプロの出番です。特殊な道具とテクニックを駆使して、エアコンの内部までほぼ完璧に綺麗にします。

 

今回は、ある美容室さまの天井埋め込み型業務用エアコン(通称:天カセエアコン)に焦点を当てて、プロのクリーニングテクニックをご紹介しましょう。

 

お店は大体このタイプですよね。

 

今回の作業に際して用意する物はこちら(参考まで)

 

● 汚水回収用バケツ

● スポンジ

● ブラシ(洗車ブラシ、ハンドブラシ)

● タオル(10枚程度)

● アルカリ性洗剤

● 中和剤(アルカリ洗剤を中和させて錆防止)

● 加圧式スプレー

● 養生用ビニールシート

● ブルーシート

● ゴム手袋

 

大まかな作業の流れをご説明します。

 

● 床面や荷物を汚さないように、ビニールシートで養生します。

● ブレーカーを落とします。

● エアコン本体を分解します。

● 養生シートを汚水回収しやすいようにテープで貼り付けていきます。

● 加圧式スプレーを使ってエアコンの心臓部とも言える、熱交換器(アルミフィン)に専用の洗剤を吹き付けていきます。

● 15分程度放置すれば汚れが浮き上がってくるので、高圧洗浄機で洗浄します。

● 本体を洗浄している間に、同時進行でカバー・フィルター・ファンなど取り外した部品を屋外で洗浄します。

● 自然乾燥かブロワーなどを使って水気を切り、綺麗なタオルで細かい汚れをチェックしながら拭きあげます。

● 分解した部品を元通りに組み立てます。

● ブレーカーをONにして、10分程度試運転をすれば作業完了です。

 

ビフォーアフターがこちら!

 

こんな真っ黒な熱交換器が…

 

スッキリ奇麗になりました!

 

エアコン分解洗浄の作業手順ですが…

 

① まず床面や荷物を汚さないように、ビニールシートで養生します。

 

 

② 複雑な構造の天井埋め込み型エアコンは高電圧なので、うっかり感電したりショートすると大変な事になりますので、ブレーカーを落とします。

 

 

③ 天井埋め込み型エアコンは、一般家庭用の壁掛けエアコンと比較して、サイズが大きく重量もあるので、分解は慎重に行います。

 

複雑な配線を慎重に取り外します。
軽量素材なので見た目ほどは重くありません。
まさにバラバラに分解します。

 

④ 分解作業が終わったら、洗浄の準備をします。養生シートを汚水回収しやすいようにテープで貼り付けていきます。

 

養生シートを剥がれないように貼り付けます。
これで洗浄準備完了です。
まるでクラゲのようですね。

 

⑤ 養生作業が終わったら、いよいよ洗浄作業に入ります。まず、加圧式スプレーを使ってエアコンの心臓部とも言える、熱交換器(アルミフィン)に専用の洗剤を吹き付けていきます。

 

ノズルが長いタイプを使います。

 

 

 

⑥ 15分程度放置すれば汚れが浮き上がってくるので、洗浄作業に入ります。使用するのはコンパクトな電動噴霧器(通称 コンプレッサー)です。

 

 

一般的にこのコンプレッサーを使います。

 

⑦ 適度な水圧でアルミフィンの中のホコリや汚れを根こそぎ洗い流します。

 

養生のスキマからノズルを差し込んで洗浄します。
アルミフィン洗浄中。こんなに汚れています。
綺麗に汚れが落ちましたね。

 

汚水はこんなに真っ黒です。

 

⑧ そのまま放置してもOKですが、時間短縮するのであれば、ドライヤーかブロワーをお薦めします。

 

☛時短ワンポイント☚

※ブロワーとは強力な風圧で、ホコリや水分を吹き飛ばす便利な工具です。(サッシのレール清掃などでよく使います。)1台あると便利ですよ。

 

 

⑨ 本体を洗浄している間に、同時進行でカバー・フィルター・ファンなど取り外した部品を屋外で洗浄します。

 

洗剤で汚れを浮かして…
よ~く洗い流します。

 

目詰まりしたフィルターも…
こんなに綺麗になりました。

 

⑩ 自然乾燥かブロワーなどを使って水気を切り、綺麗なタオルで細かい汚れをチェックしながら拭きあげます。

 

綺麗にフキフキ!

 

 

⑪ 分解した部品を元通りに組み立てます。

 

確実に組み立てます。

 

⑫ 仕上げは、ブレーカーをONにして、10分程度試運転をします。

 

パワー復活!

 

これであなたのお店の天井埋め込み型エアコンは、ピッカピカ!!

 

さて、エアコンクリーニングの作業時間は?

 

今回作業しました、天井埋め込み型エアコンは5台です。

 

AM8時から始めて、準備・作業・片付けが全て完了したのはPM4時でしたので、休憩を差し引いても7時間程度時間が係りました。平均すると、1台当たりの作業に1時間20分係った事になります。

 

ただ作業員3名で、効率良く作業してこの時間ですから、エアコンクリーニングの大変さがお分かり頂けたかと思います。

 

基本的にエアコンクリーニングの作業手順は、家庭用でも業務用でもほぼ同じですが、業務用エアコンの方が2~3倍は手間が係ります。

これらのポイントを踏まえれば、業者選びの参考にもなりますね。

 

 

 

※この作業は専用の道具と特殊な技術が必要となりますので、プロの業者さんに依頼する事をお薦めします。

 

ガンコな汚れから手間のかかるお掃除までおそうじ革命におまかせ



自分のこだわりに合ったハウスクリーニングのプロを 探したい方におすすめ!【生活手帖】

 

 

★まとめ★★

 

さて、プロの裏技大公開シリーズ第3弾は、「エアコンクリーニング」です。

別話で簡易的なエアコンのお掃除テクニックをご紹介しましたが、今回はプロの裏技をお見せしました。

 

【使用機材と作業手順は?】

 

① まず床面や荷物を汚さないように、ビニールシートで養生します。

 

② 複雑な構造の天井埋め込み型エアコンは高電圧なので、うっかり感電したりショートすると大変な事になりますので、ブレーカーを落とします。

 

③ 天井埋め込み型エアコンは、一般家庭用の壁掛けエアコンと比較して、サイズが大きく重量もあるので、分解は慎重に行います。

 

④ 分解作業が終わったら、洗浄の準備をします。養生シートを汚水回収しやすいようにテープで貼り付けていきます。

 

⑤ 養生作業が終わったら、いよいよ洗浄作業に入ります。まず、加圧式スプレーを使ってエアコンの心臓部とも言える、熱交換器(アルミフィン)に専用の洗剤を吹き付けていきます。

 

⑥ 15分程度放置すれば汚れが浮き上がってくるので、洗浄作業に入ります。使用するのはコンパクトな高圧洗浄機(通称 コンプレッサー)です。

 

⑦ 適度な水圧でアルミフィンの中のホコリや汚れを根こそぎ洗い流します。

 

⑧ そのまま放置してもOKですが、時間短縮するのであれば、ドライヤーかブロワーをお薦めします。

 

⑨ 本体を洗浄している間に、同時進行でカバー・フィルター・ファンなど取り外した部品を屋外で洗浄します。

 

⑩ 自然乾燥かブロワーなどを使って水気を切り、綺麗なタオルで細かい汚れをチェックしながら拭きあげます。

 

⑪ 分解した部品を元通りに組み立てます。

 

⑫ 仕上げは、ブレーカーをONにして、10分程度試運転をします。

 

 

【さて、エアコンクリーニングの作業時間は?】

 

今回作業しました、天井埋め込み型エアコンは5台です。

 

AM8時から始めて、準備・作業・片付けが全て完了したのはPM4時でしたので、休憩を差し引いても7時間程度時間が係りました。平均すると、1台当たりの作業に1時間20分係った事になります。

 

ただ作業員3名で、効率良く作業してこの時間ですから、エアコンクリーニングの大変さがお分かり頂けたかと思います。

 

基本的にエアコンクリーニングの作業手順は、家庭用でも業務用でもほぼ同じですが、業務用エアコンの方が2~3倍は手間が係ります。

これらのポイントを踏まえれば、業者選びの参考にもなりますね。

 

 

 

 

 

以上、奥様でも簡単、お掃除テクニック講座・特別編「お店の天井埋め込み型エアコンクリーニング」でした。

シーユー・アゲイン!