ルームエアコンのお掃除

エアコンフィルターの取り外し方とエアコン本体のお掃除

 

 

お掃除業界30年、”狙った汚れは逃さない”正真正銘『掃除のプロ』、やまヒロです!

 

今回のお掃除お悩みポイントは、「ルームエアコン」です。

 

現代社会でエアコンは必要不可欠、あって当たり前の家電アイテムです。

 

ひょっとして、エアコンはホッタラカシでも永遠に温風、冷風を出し続けてくれると思っている方はいませんよね?

 

残念ながら、そんな魔法のような優れものは存在しません。

昨今ではお掃除ロボットなるものが登場しましたが、それはあくまでもフィルターの掃除を自動で行ってくれる程度の物です。

 

自動で掃除をすると言っても、フィルターを専用の回転ブラシで叩いて、目詰まりしているホコリをフィルター下部に設置されているポケットに落とすだけです。

何故お掃除する必要があるの?

 

一般的なルームエアコンです。

 

これが乾いたホコリであれば問題ありませんが、エアコンは室内の空気を吸い込み、冷やしたり温めたりして、空気を室内に循環させます。

 

人間が生活をしていれば、湿気や油気などが必ず発生します。

それらの不純物を吸い込むわけですから、ほぼ何処のご家庭のエアコンフィルターも、ベタベタしています。

 

表面のホコリは除去できますが、フィルターの目地にこびり付いた湿った汚れは落とせません。

最終的には、内部のコビリ付いた汚れや、湿気で目詰まりしたフィルターは、人力で清掃するしかありません。

 

そこで奥様でも簡単に出来る、エアコンのお掃除テクニックをご紹介しましょう。

 

 

こちらの動画も是非ご覧くださいね💗

 

 

今回の作業に際して用意する物はこちら

 

● 掃除機(除塵用ブラシも含む)

● 踏台か脚立

● ブルーシート

● スポンジ

● ハンドブラシ(歯ブラシでもOK)

● ゴミ袋(70Lがベスト)

● タオル(3~4枚)

● 洗剤(中性洗剤、エアコン専用洗剤)

● ゴム手袋(必要に応じて)

 

大まかな作業の流れをご説明します。

フィルターのお掃除

● パネルを開けて、フィルターを取り外します。

● フィルターを洗浄する前に、掃除機である程度ホコリを吸い取ります。

● 表面のホコリをある程度除去したら、浴室で目地にこびり付いた汚れに、油落とし用の洗剤を吹き付けて、15分程度放置します。

● 汚れが浮き上がってきたところで、シャワーを使って汚れと洗剤分を洗い流します。

● 後はドライヤーで水分を飛ばすか、自然乾燥させて最後に乾いたタオルで水分を拭き取れば、OK!です。

本体のお掃除

● まず、コンセントを抜きます。

● カバーを可能な範囲で取り外します。

● 結構液ダレしますので、水受けとしてゴミ袋を吹き出し口の下部にガムテープ等で貼り付けます。

● いよいよ本番ですが、まず目詰まりを防ぐ為に、エアコンの心臓部とも言えるアルミの板がビッシリ並んでいる「熱交換器」の前面に付いているホコリを掃除機で吸い取ります。

● 次に、ホームセンターなどで市販されている「エアコン洗浄スプレー」を使って、熱交換器に洗剤を勢いよく吹き付けます。

● 最後に、吹き出し口とその内部のファンですが、これがまた取り外し辛いので、誰でも出来るお掃除となると、そのままの状態で洗浄する方が一番安全です。

吹き出し口とファンのお掃除

● 吹き出し口、内部ファンに勢いよくスプレーを吹き付けます。

● 内部のファンは、スプレーの水圧を利用してファンをクルクル回しながら洗浄します。

● 洗浄し終わったら、水を切る為に30分程度放置します。

● 仕上げにコンセントを挿して、暖房のスィッチを入れて、更に30分程度、カラ運転をします。

● 最後に、内部・熱交換器・吹き出し口に残った水分や汚れを拭き取ります。

● あとは、先程洗浄したフィルターを装着してやれば作業完了です。

 

まず、フィルター清掃の作業手順ですが、

 

① ご自宅にある、脚立か踏台を使ってフィルターを取り外す準備をします。

 

私愛用の踏台です。

 

② パネルを開けて、フィルターを取り外します。

 

パカッとカバーを開けます。
優しくフィルターを引き抜きます。

 

※フィルター表面のホコリが落ちないように、そ~っと引き抜いて下さい。

※この作業は女性には危険ですので、ご主人など男性に手伝ってもらった方が安全ですね。

 

③ フィルターを洗浄する前に、掃除機である程度ホコリを吸い取ります。

 

フィルターを傷めないように慎重に吸い取ります。

 

☛要注意ワンポイント☚

※この時にフィルターの内面側を間違って吸わないように注意して下さい。ホコリが余計にフィルターに絡み付きます。

 

 

④ 表面のホコリをある程度除去したら、浴室で目地にこびり付いた汚れに、油落とし用の洗剤を吹き付けて、15分程度放置します。

 

シュッシュッ

 

フィルターは、とても細かい網目になっているので、あまりにも強力な洗剤を使うと目地を傷めますので、弱アルカリ性か中性など弱めの洗剤をお薦めします。

 

 

⑤ 汚れが浮き上がってきたところで、シャワーを使って汚れと洗剤分を洗い流します。

 

☛時短ワンポイント☚

※お風呂の浴槽内で洗浄すると、飛び散りを心配する必要がないので作業しやすいですよ。

 

 

シャ~ッ

 

 

 

この時にフィルターの裏面から水圧を掛けると効果的にホコリを除去できます。

 

⑥ 後はドライヤーで水分を飛ばすか、自然乾燥させて最後に乾いたタオルで水分を拭き取れば、OK!です。

 

よく乾かします。

 

これでフィルターの清掃工程は終了です。

 

 

エアコンのフィルターのお掃除は終了しましたが、まだ肝心なエアコン本体のお掃除が残っています。

 

ただ、エアコン本体のお掃除となると、脚立か踏台に登っての作業となりますので、女性では危険です。可能であればご主人などの男性にお願いした方が、安全でしょう。

 

次は、エアコン本体のお掃除です!

 

① まず、コンセントを抜きます。

 

塗れた手で触らないで下さい。

 

② 次に、カバーを可能な範囲で取り外します。

 

カバーの爪を折らないように気を付けて下さい。

 

☛危険回避ワンポイント☚

本体カバーは機種によって取り外しづらいタイプもあるので、無理はしない方が賢明です。(強引に引っ張ると破損する危険性があります。)

 

 

③ 次に、結構液ダレしますので、水受けとしてゴミ袋を吹き出し口の下部にガムテープ等で貼り付けます。

 

こんな感じに貼り付けます。

 

一般家庭サイズのエアコンであれば、70L90Lでピッタリですが、45Lでも一辺を切り開けば、問題なく養生できます。

 

このサイズが使いやすいですよ。

 

用心の為に、エアコン下の家具などは安全な場所に移動して、床面にはブルーシート等を敷いて、養生する事をお薦めします。

 

④ いよいよ本番ですが、まず目詰まりを防ぐ為に、エアコンの心臓部とも言えるアルミの板がビッシリ並んでいる「熱交換器」の前面に付いているホコリを掃除機で吸い取ります。

 

中の熱交換器を傷めないように慎重に吸い取ります。

 

☛時短ワンポイント☚

この作業時には、掃除機の付属品として必ず付いている、隙間ノズルと丸ブラシを併用すると、ホコリを除去しやすいです。

 

 

これが使えるんです。

 

エアコン本体のお掃除に効率的な洗剤は?

 

⑤ 次に、ホームセンターなどで市販されている「エアコン洗浄スプレー」を使って、熱交換器に洗剤を勢いよく吹き付けます。

 

勢いよく吹き付けます。

 

よく市販品だと、洗剤分が残って異臭の原因になると言いますが、私が実験した限りでは特にそのような現象は無いので、全く問題はありません。

 

熱交換器の下部には、排水用の受け皿と汚水をベランダに流す「ドレンホース」が内蔵されているので、ご安心ください。(ドレンとは排水の事をいいます。)

 

 

この時に最も注意しなければいけないのは、熱交換器の右側には、電装部品が内蔵されているので、液が掛からないように少し距離を開けて、スプレーして下さい。(電装部分が濡れると故障の原因になります。)

 

吹き出し口とファンのお掃除に最適な洗剤と道具は?

 

⑥ 最後に、吹き出し口とその内部のファンですが、これがまた取り外し辛いので、誰でも出来るお掃除となると、そのままの状態で洗浄する方が一番安全です。

 

シュッシュッ
シャーッ

 

使用するのは、エアコン洗浄スプレーで十分ですが、内部のファンまで少し距離があるので、ホームセンターや百均などで販売している、「加圧式スプレー(ペットボトル専用)」を使うと更に効果的です。

 

 

加圧式スプレーで洗浄する時に使用するのは、水を電気分解してアルカリ性にした優れモノ「アルカリ電解水」です。

 

アルカリ電解水は、全く洗剤を含んでいないので臭い残りの心配もありません。

 

吹き出し口とファンの作業手順は、

 

エアコン洗浄スプレー、アルカリ電解水の何れを使用するにしても、作業手順はほぼ同じです。

 

① 吹き出し口、内部ファンに勢いよくスプレーを吹き付けます。

 

② 内部のファンは、スプレーの水圧を利用してファンをクルクル回しながら洗浄します。

 

吹き出し口部分には、水受けが無いのでゴミ袋で流れる汚水を受けます。

 

確実に袋の中に汚水が入っている事を確認して下さい。

 

☛要注意ワンポイント☚

※ 吹き出し口内部には、結露防止材が貼ってあるので、強く洗浄しすぎると材質を傷めるので気を付けて下さい。

 

 

③ 洗浄し終わったら、水を切る為に30分程度放置します。

 

④ 仕上げにコンセントを挿して、暖房のスィッチを入れて、更に30分程度、カラ運転をします。

 

運転開始時にファンから滴が飛ぶ事があるので、吹き出し口にタオルを当てて23分様子を見て下さい。

 

⑤ 最後に、内部・熱交換器・吹き出し口に残った水分や汚れを拭き取れば、あら綺麗!!

 

フキフキ

 

あとは、先程洗浄したフィルターを装着してやれば作業完了です。

 

スッキリ奇麗になりました!

 

分解洗浄とまではいきませんが、簡易的お掃除としては、ほぼ完ぺきですね。

 

さて今回の作業で係った時間は?

 

● フィルター、部品の取り外し… 5分

● フィルター、部品の除塵洗浄… 20分

● 本体洗浄の準備(養生作業含む)… 10分

● 本体の除塵洗浄… 20分

● 部品の組み立て、拭き上げ… 15分

 

合計で、1時間10分で終了しました。

家庭用エアコンと言えども、かなりの電圧が掛かる機械のお掃除なので、作業には神経を使います。

慎重に作業を進めると1時間位は時間が係りますね。

 

 

 

今回ご紹介しました、テクニック・ポイントを踏まえたうえで、清掃業者さん選びの参考にして下さいね!

 

ガンコな汚れから手間のかかるお掃除までおそうじ革命におまかせ



自分のこだわりに合ったハウスクリーニングのプロを 探したい方におすすめ!【生活手帖】

 

 

 

★まとめ★★

 

「ルームエアコン」のお掃除でポイントになるのは、フィルターの手入れになります。

 

【フィルター清掃の作業手順は】

① パネルを開けて、フィルターを取り外します。

② フィルターを洗浄する前に、掃除機である程度ホコリを吸い取ります。

③ 表面のホコリを除去したら、浴室で目地にこびり付いた汚れに「油落とし用の洗剤」を吹き付けて、15分程度放置します。

④ 汚れが浮き上がってきたところで、シャワーを使って汚れと洗剤分を洗い流します。

⑤ これでフィルターの清掃工程は終了です。後はドライヤーで水分を飛ばすか、自然乾燥させて最後に乾いたタオルで水分を拭き取れば、OK!です。

 

次は最も重要なエアコン本体のお掃除です。

 

【エアコン本体の作業手順は】

① まず、コンセントを抜きます。

② カバーを可能な範囲で取り外します。

③ 目詰まりを防ぐ為に、エアコンの心臓部とも言えるアルミの板がビッシリ並んでいる、「熱交換器」の前面に付いているホコリを掃除機で吸い取ります。

④ エアコン洗浄スプレーを熱交換器に勢いよく吹き付けます。

⑤ 吹き出し口、内部ファンに勢いよく「エアコン洗浄スプレー」を吹き付けます。

⑥ 洗浄し終わったら、水を切る為に30分程度放置します。

⑦ コンセントを挿して、暖房のスィッチを入れて更に30分程度、空運転をします。

⑧ 仕上げに、内部・熱交換機・吹き出し口に残った水分や汚れを拭き取ります。

⑨ あとは、最初に洗浄したフィルターを装着してやれば作業完了です。

 

たったこれだけで、エアコンのフィルターも本体内部もスッキリ綺麗になり、あなたのお部屋は快適空間へと生まれ変わります。

 

 

 

 

 

以上、奥様でも簡単、お掃除テクニック講座でした。

シーユー・アゲイン!