キッチンのコンロ・オーブンのお掃除
コンロ・オーブンの焦げ付き落とし
お掃除業界30年、”狙った汚れは逃さない”正真正銘『掃除のプロ』、やまヒロです!
さあ、今回はキッチン周りでも特に悩みの種である、「コンロ・オーブン」についてお話しします。
この2ポイントは、かなりの高温で焼いたり、煮たり、温めたりするエリアですので、当然汚れもハードです。
何れも、「焼く」という機能を持っている為に、主な汚れは、「焦げ付き」です。
そもそも、鍋やフライパンにコビリ付いた焦げ付きは、落とすのが大変なので、新品に買い替えた方が早いです。
ただ、焦げ付く度に買い替えていたのでは、切りがありません。
ましてや、コンロ・オーブンを焦げる度に交換するなど、物理的に不可能です。
普通は、「しょ~がないか…」と諦めます。
焦げ付き落としに効果的な洗剤とは?
家庭内で身近にあるモノで、飲み込んでも害が無く、それなのにお掃除にも使えると言う優れモノが、あるんです。
それは、パンの膨らまし粉としても重宝されている、「重曹ジュウソウ」です。
「なぜ、重曹で頑固なコンロ・オーブンの焦げが落とせるの?」と、疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
実は重曹の成分は、炭酸水素ナトリウムで出来ていて、水に溶かすと弱アルカリ性になり、煮沸すると強アルカリ性に変化するという特性を持っているんです。
更に重曹は、熱を加える事により二酸化炭素が発生し、その際の発泡性により焦げや油を浮き上がらせる効果が有ります。
そもそも、「焦げ」は油汚れが付着して固化し、さらにその上に付着して固化してを繰り返して強固な焦げになります。
油汚れは酸性ですので、強アルカリ性である重曹入りの熱湯で漬け置きすると、頑固な焦げの層が徐々に分解されて、剥がれやすい状態になります。
さて、具体的な作業手順ですが…
① ご家庭にある大き目の容器(鍋かタッパー)に焦げ付いている部品(オーブンの皿、コンロの五徳など)を入れます。
② 容器の中に、それら部品が浸るくらいのグラグラと沸騰した熱湯を張ります。
③ 次は重曹を適量投入します。(目安としては、水200 mlに重曹を大さじ2程度、タッパーの容量が2リットルであれば、大さじ20となります。)
④ 熱湯がぬるくなるまで放置します。(15分から30分程度)
※漬け置き出来ない本体の焦げは、重曹にお湯を加えてペースト状にした物をブラシなどで擦りこみ、15分程度時間を置いてスポンジなどで磨けば、割と簡単に落とせます。
そして、焦げがふやけてきたところでプラスチック製のヘラなどである程度削って、仕上げにハンドブラシ(歯ブラシでOK)などでブラッシングしてやれば、塗装面を痛める事なく焦げを落とせます。
最後にぬるま湯で濯いでやれば、「あら奇麗!!」となります。
☛お薦めワンポイント☚
※今回は重曹だけでお掃除しましたが、油汚れが酷い場合は油落とし用の強アルカリ性洗剤を併用すると更に効果的ですよ。
ただ、長期間の加熱により塗装面が傷んでいるケースもありますので、その場合はこのテクニックを駆使してもスッキリとは行きませんので、解決策としては部分的な部品交換をお勧めします。
※重曹は弱アルカリ性とはいえ、長時間使用すると手が荒れる為、必ずゴム手袋を着用して下さい。
※アルミ、銅に使用すると黒く変色します。その他にも変色しやすい材質に付着すると変色や脱色の危険性がありますのでご注意ください。
今回ご紹介しました、テクニック・ポイントを踏まえたうえで、清掃業者さん選びの参考にして下さいね!
ガンコな汚れから手間のかかるお掃除までおそうじ革命におまかせ
自分のこだわりに合ったハウスクリーニングのプロを 探したい方におすすめ!【生活手帖】
★まとめ★★
「コンロ・オーブン」の焦げ付き落としに最適な洗剤は、「重曹」です。
【重曹を使った焦げ付き落としの手順は】
① 大き目の容器(タッパーなど)に焦げた部品を入れます。
② グラグラ沸騰した熱湯を部品が浸るくらい注いで、それから重曹を適量投入します。
③ あとは、15分~30分程度放置するだけ!
④ 仕上げは、ブラッシングしながら濯げば綺麗になります。
※漬け置き出来ない部品は、重曹をペースト状にして塗り込んで磨きます。
たった、これだけの工程で頑固な焦げ付きが落とせます。
これで、あなたのコンロ・オーブンはピッカピカ!
以上、奥様でもお手軽お掃除テクニック講座でした!!
シーユー・アゲイン!